「若冲」がみられる!「奇想の系譜展」に初日さっそく行ってきた!松ヶ崎ときどき日記

大ブームを引き起こした伊藤若冲から、曾我蕭白や長沢芦雪など江戸時代に自分スタイルをもった画家たちの作品を一同に並べた展示会が東京都美術館で開催されるというので、雪の降る初日からさっそく行ってきました。

美術に関して、初心者の私。今年の自分テーマ「美意識」を磨くために出かけてみたのです。細微にカラフル美しい「若冲」の神業ともいえる作品を多く見ることができました。

「若冲」の人間らしさを感じられる展示会

出典:美術手帳

この展示会では、若冲の素晴らしい作品がいくつも見られます。その並べ方、表現の仕方がとても面白かったのです。例えば32歳のころに描いた鶏の作品では、まだ線の1つ1つに力強さがありません。色彩もまだ曲彩色ではないのです。ここに40歳過ぎに家督を弟に譲る前の、まだ絵師として迷いのあったころの若冲をみてとれるのです。

「若冲」も燃え尽き症候群になった時期があった

40歳から素晴らしい作品を作り続けた若冲ですが、どうやら50歳過ぎに燃え尽き症候群にかかっていたようで、そのことが伺える作品がこの美術展には出品されています。京都から大阪に川下りをした様を表したその作品は、禅僧大典に「本当にやり尽くしたのか」という言葉を受けて描いた作品とされ、それまでの若冲とは違う画風を見ることができました。

このように作品そのものから、若冲という人間性をリアルに感じられるのがこの美術展のとても良いところだと感じました。

海外の油絵とは違う日本画ならではの楽しみ

出典:美術手帳

特にモネやゴッホなどのような印象派の絵を、展示会でナマで見ると感じるのは写真でみていたのとは全く違う、油絵の生々しさです。生の絵を実際に見るのと写真とでは、まるでブラウン管テレビで見るのと、4Kテレビでみるくらいの差があると感じています。

では、日本絵画はどうか?

掛け軸や襖(ふすま)に描かれた日本絵画には、印象派の油絵とは違い、写真でみるのと見た目上の大きな違いは感じられません。しかし、襖や掛け軸、屏風など、日本人に親しみ深いものに描かれた絵から感じるものは、日本人にしか感じられないものだと今回よく分かりました。

大きな襖に描かれた龍やトラは、この襖を開け閉めしていた人がいたのだろう、これがあった寺ではどんな人がこの絵を見ながら過ごしていたのだろうとイメージがどんどん膨らんでいくのです。これは日本人にしか出来ない鑑賞だろうと強く感じます。

この展示会の魅力は若冲だけじゃない!江戸期ユニークアイコンが一堂に集結

江戸期に活躍した岩佐又兵衛、狩野山雪、曾我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳などなど素晴らしい絵師たちの作品が一堂に集合。どういう絵師が誰の影響をうけ、どのような画風になったのかが素人と私にも分かりやすく展示されていました。

全部見終えるのに約1時間半

雪の影響はあったといえ、人気作品の前では人が二列になってみることがあるほど、そこそこ人はいたと思います。その状況で流れにのって全ての作品をみると大体1時間半ほどかかりました。

音声解説(500円)は借りるべき

美術について素人の私は、展覧会に行くとあれば必ず音声解説を借りるようにしています。どこの音声解説も、素人にも分かりやすく絵の見どころや背景を教えてくれます。素人でなくとも絶対に借りて、鑑賞を豊かにするべきです。ちなみに今回の音声解説は、あの美の巨人のナレーターを務める小林薫さんでしたよ。

「奇想の系譜展」公式サイトはこちらから

公式サイトはこちらをクリック

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