「こだわり」の意味って実際なんなの? 本質を深く考えてみた

先日、妻にこう質問されました。「ねえ、こだわりってなあに?」。(はっ??)チコちゃんに叱られるのような質問に白黒になりかけた。たしかに「あの人はこだわって生きてるよね」「オレのこだわりは〜〜だ」というコトバをよく聞きます。「こだわり」とはなんだろう? 考えてみると「こだわり」には2つの意味があったのです。

そのこだわりは「執着」なのか「深い好き」なのか?

こだわりには、あるコトや考えに対して「執着」している状態と、それが深く好き、深く興味があるけれど、そのコトや考えに対してより良いものがあれば柔軟に受け入れる状態と2つあります。例えば自分が「釣り」なり「ファッション」なりに「こだわり」があったとしましょう。自分はこういうやり方にこだわっているんだ、これ以外は絶対にないんだ、という人と、それが深く好きで興味も強いけれど、柔軟に新しいものも受け入れられる状態とは全然違います。どちらが良い悪いではありません。執着している人は人で、その1つだけを職人のように深め磨き上げていくでしょうし、柔軟な人は新しいモノを楽しみながら、こだわりをブラッシュアップしていくことでしょう。

こだわりとは、英語にすれば「スタイル」

こだわりとは、自分のスタイルです。その人らしさとも言えます。ファッションが好きなら、どんなスタイルが好きなのか?なぜ好きなのか? ここが大事なポイントです。「なぜ(理由)」はその人しか持たない「個性」であり、「なぜ」を深めることでスタイル、その人らしさはより強化されていきます。

なぜ日本人には「こだわり」や「スタイル」がある人が少ないか?

アメリカ社会では、自分の考えやこだわりを主張しないことは存在してないのと同じと見なされます。一方、日本人は江戸時代から主従関係になれてしまっているので、「なぜ、それをするのか」「なぜ、それが好きなのか」を考えてはいけない「とにかく、言われたことをちゃんとやれ」としつけられてきました。管理のしやすさが日本社会では重要で、「輪をもって尊しとなす」が良くも悪くも「こだわり」や「個性」を封殺してきたのです。これが日本人に個性的なスタイリッシュな人が少ない背景です。また「なぜ」という価値判断をするのは脳のもっとも古い大脳辺縁系であり、言語能力を持たないため、自分で自分に「なぜ好きなのか」「どこが好きなのか」を内省的に語りかけてあげないと答えは出ない、スタイリッシュにはならない脳の仕組みがあるのです。

AIの時代にもっとも求められる人は「こだわり」と「個性」のある人

これからもっとも求められるのは、人間にしか発想できないことをする人、その人にしかない価値を提供する人です。つまり「こだわり」「個性」を持つ人と、「無個性」な人とが、AIの時代、インターネットの時代は急速に振り分けられる社会になっていくのです。AIと言うと分かりずらいですが、要はパターン化している仕事はすべてコンピューターかロボットに置き換わる時代がすぐそこまで来ています。例えば、私は外資証券の事務処理を、コンピューターへの自動入力+自動処理に置き換えるプロジェクトをいくつも担当していました。上層部は「ミスを減らすため」と表向きはいいますが、実質は「この自動化で何人減らせるのか?」と確認された上で予算と人が割り当てられていました。売上から引かれる人件コストが減らせれば収益が増えるというワケです。

「こだわり」と「スタイル」を強化するには?

良い意味での「こだわり」や「個性」を強化したければ、その「こだわり」と「個性」を世の中に発信していかねばなりません。多くの人は、自分のことを情報発信するのを嫌がります。それは裏を返すと、自分のコトを情報発信してネガティブなフィードバックを受けて凹むのを避けたいという、強すぎる自己承認欲求の裏返しなのです。「じぶん」の価値を高めたければ、他人からフィードバックを沢山もらってブラッシュアップしなければなりませんし、自分が価値ある人間になりたければ、自分を情報発信して世間に価値提供するしかありません。まずは小さな一歩、ブログやSNSで自分の考えを呟いてみる。それを深めていってみることから始めてみるのがオススメです。

まとめ

  1. こだわりには2つの意味がある
  2. 1つ目は執着、2つ目は深い好き・興味
  3. どちらが良い悪いはない、職人気質、発展型の違い
  4. こだわりを英語にすると「スタイル」、その人らしさ
  5. 「なぜ」を深めることでスタイル、その人らしさはより強化される
  6. なぜ日本人には「こだわり」や「スタイル」がある人が少ないか?
  7. 日本人は江戸時代から主従関係が続く、管理のしやすさが日本社会では重要
  8. アメリカ社会では、自分の考えやこだわりを主張しないことは存在してないのと同じと見なされる
  9. AIの時代にもっとも求められる人は「こだわり」と「個性」のある人
  10. 「こだわり」や「個性」を強化したければ、その「こだわり」と「個性」を世の中に発信していこう
  11. 他人からのフィードバックで「こだわり」や「個性」はより強化されていく
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